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着付けと教室

20代前半、着付け教室に1年半位通っていました。
特に着物が好きなわけではありませんが、結婚したら子供に私が着付けをしたいと思っていましたし、日本人の女性ならその位できた方がカッコイイと思っていました。
そのおかげで、着付け師の免状を修得することが出来ましたし、3歳、7歳のお祝いに始まり着付けが役にたっています。

ただ成人式の着付けと卒業式の袴の着付けは、お嫁さんの着付けをされる先生に頼みました。
着崩れが一番恐いので、上手な先生にお願いすることが一番です。
そのかいあってか、全く着崩れすることなく夕方まで気分良く着ていられました。
写真を見てもシャキッとした感じが出ていて、親としては満足です。

ここ数年の私がする着付けと言えば、娘の浴衣です。
ここ最近の浴衣の着付けは、かなり洋風の雰囲気はあります。
帯に大きな花を付けたり、リボンのような物を帯に重ねたりと装飾することが当たり前のようになっております。
私の時代は、変わり結びを覚える事が重要でしたが、今は、どんな感じで飾りを付けるかが重要です。
今年、娘の浴衣の帯結びは、片蝶結びをして小さな蝶のブローチを付けました。

私の考え方は、もちろん帯の結び方も重要ですが、基本は着物の着付けです。
いかに着崩れすることなく時間がたっても美しい姿でいられかということです。
特に若い方は、下駄や草履に慣れていませんから歩き方に問題がありますし、きっちり着付けをしないと胸がはだけやすくなります。(笑) 

教室で習い始めた頃は、全くといっていいほど知識がありませんでした。
もちろんクラスは初級クラスです。

初めの帯結びの練習は、お太鼓の部分と胴に巻く帯の部分を別々にした物を作り、それで着付けの練習をしました。
その後は、浴衣からウール、そして絹の着物と習っていきました。
テストは、自分で留袖を20分で着る事ができるかどうかということです。
出来るかどうか凄く不安でしたが、無事合格した時は、うれしかったですね。

そして、その後は振り袖の着付けでした。
これは、結構難しかったです。
着付けもなかなかうまくいきませんでした。
胸元をきれいにすることや後ろの襟をどのくらい抜くと初々しく見せる事ができるかが問題でした。
身体的な特徴を見極めながらの着付けが重要です。
胸元を美しく見せる為には補正も正しくする必要があります。
タオルや小さなコットンで細かく補正をしなければならないこともあります。
最終的には、婚礼の打ち掛けを着せる事が出来れば最高ですが、そこまでの勉強は大変そうです。

私は、そこまでの勉強はしませんでしたが、着付け教室の仲間数人は、お嫁さんを作ることが出来ます。凄いです。
たぶん、結婚式場で大活躍しているはずです。
教室では、2人一組で着付けをします。
2人で相談しながらどこが悪いか良いか話し合いながら、着付けを進めていきます。
初心者同士ですが、それなりに真剣で楽しい時間でした。
初級の講座が終わるころには、少しずつ着物で教室に来る人が増えてきますし、だんだんと様になってくるから不思議です。

まぁーほとんどの人が、初級コース終了後に教室を辞めていきますが、3分の1は、次の段階に進みます。
高度な技術が必要となってきますが、やりがいを感じるようになってきます。
私も、教室に通っている時に様々な帯の結び方を覚えましたが、今では頭の中は空っぽです。
娘のリクエストに答える時は、帯結びの本を見ながら結びます。
多少でも着付けを勉強しているから、本を見るだけで理解できたのだと思います。
何も知らないと、簡単な半幅帯の結び方さえも本を見てわからない時があるそうです。

何も知らないと、右前に着てしまっている若い方を見かけた時があります。
なおしてあげたくなりますが、道ばたでなおすわけにもいかず、見て見ぬふりをしたことがあります。
友人と一緒にいたのですが、友人も気づいていなさそうでした。
あの浴衣は、誰が着付けをしたのでしょうか?

帯結びはキチンと結んでありましたので、単なる間違いだったのでしょうか?今考えても不思議です。
ひょっとして、わざと・・・・・。

現代はなんでもありですが、着物に限っては、やめていただきたいですね。

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